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2019.07.16

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アヌシー国際アニメーション映画祭に行ってきました!

アヌシー国際アニメーション映画祭に行ってきました!

2019年6月10日〜15日に開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」で、大学院時代の修了制作の作品が上映された弊社社員の清水翔太による現地レポートをお届けいたします。


6月中旬にフランスで行われた世界最大のアニメーションの祭典
アヌシー国際アニメーション映画祭」(6月10日〜15日開催)に参加しました!

アヌシー国際映画祭会場

アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立し設立されたもので、今年で44回目の開催。毎年国内外の約230作品が上映され、来場者は約12万人を記録します。映画祭に併せて、アニメーション見本市MIFAが同時開催されており、世界約70カ国以上のアニメビジネス関係者が参加する一大マーケットとしても注目を集めています。

アヌシー国際映画祭会場

国外の映画祭に参加することで、普段は味わえない沢山のことを体験し、
貴重な時間を過ごすことができました!

そもそもなぜこの映画祭に参加したかというと…
実は大学院の修了制作『がんばれ!よんぺーくん』を応募したところ、
ありがたいことにWTFプログラムという特別プログラムに選ばれたのです。
WTFプログラムは…日本語で言うと〝なんじゃこりゃ!?プログラム〟のような意味で、ユーモアや政治風刺、幻想的なストーリーに理不尽な悪意といったエッセンスを加えたような、風変わりでユニークな短編作品を集めたプログラムです。

▼WTFプログラムで上映された清水翔太の作品『がんばれ!よんぺーくん』より

「がんばれ!よんぺーくん」清水翔太

アヌシー国際映画祭レポート
今回は弊社の大先輩の岩切さんと、通訳のアン山本さんも一緒にアヌシーへ同行してくれました!

不慣れな海外での開催である為、一人旅は不安が多くなりそうだったのですが、二人がサポートして下さることになり、安心してフランスへ向かうことができました。

清水は11日に日本を発ち、
ジュネーブ経由でアヌシーへ到着。
15時間のフライトの後、そのまま会場近くのバーへ向かいました。

実はこのバーで、最初のWTFプログラムの上映会があったのです!
メイン会場で上映される本番前夜の、アンダーグラウンドな雰囲気内での上映でした。

ここで出発前から連絡を取り合っていた、WTF上映ディレクター Sebastien Sperer氏ともご対面。


上映会が終わった後は、お酒を飲みながら様々な国の方と交流し、ご感想なども頂きました!

次の日は朝からチケット購入のため映画祭のメイン会場・ボンリューへ!
写真にも写っている白いテントで、チケットを受け取ります。

チケットを購入した後は公式上映会場GrandeSalleでコンペティション作品を堪能。
GrandeSalleは想像以上に広く、上映会場に入る前の空間にはいつも人が並んでいました。
今年は日本特集が組まれていた為、会場の飾りには日本語の表記も。

アヌシー国際アニメーション映画祭GrandeSalle

アヌシー国際アニメーション映画祭「ジャパン・レセプション」

またこの日は、日本の文化庁主催の「ジャパン・レセプション」もありました!
アヌシー湖の湖畔にある素敵なホテルが会場です。

アヌシー国際アニメーション映画祭「ジャパン・レセプション」会場

会場は国内外のアニメ関係者も多く集まり、ものすごく混雑。
その中で、リスボン映画祭の上映ディレクターさんや、文化庁長官・宮田亮平氏、東京藝術大学副学長・岡本美津子氏(弊社が過去制作したNHK『デジタルスタジアム』を手掛けた)に突撃!IPadで作品を観てもらいました!学生時代の友人など顔見知りのアニメーターも沢山来ていて、賑わいの中でもホッとできる場でした。
パーティー後はいよいよ清水の作品が上映されるWTFプログラムの公式上映!
23時からの上映にも関わらず、会場は満席御礼。

想像していた以上の熱気に包まれていました!写真は上映開始直前の光景です!
アヌシー国際アニメーション映画祭WTF会場

アヌシー国際アニメーション映画祭WTF客席01

アヌシー国際アニメーション映画祭WTF客席02

夜に向けたこのプログラムはとても濃い作品が多く、世界中から集まった〝なんじゃこりゃ!?〟な作品たちによる笑いと興奮で、会場は大いに盛り上がりました。清水の作品はプログラム最後に上映され、大変ありがたいことに音楽シーンでは会場から手拍子も聞こえ、エンドロールが流れたときは暖かい拍手に包まれました。
プログラム終了後は様々な国の人から声をかけられ、沢山の人と交流し、貴重な時間を過ごしました。

WTF以外にもアヌシーでは重要なイベントが開催されていました。
世界中からアニメーションに関わる会社が集まりブースを出展する、大規模な見本市の〝MIFA〟です。
アヌシーでの見本市に実際に足を運ぶことで、国際的な形でアニメーション市場の一部を見ることができました。

アヌシー国際アニメーション映画祭MIFA01
アヌシー国際アニメーション映画祭MIFA02

アニメーション制作用ソフトの販売や、求人を出しているスタジオ、様々な地域のアニメーション団体など、幅広い内容の見本市でした。
各ブース出展者の方々からプレゼンを聞くことで沢山の刺激を受けました。

アヌシー国際アニメーション映画祭MIFA03

勿論私たちも聞くだけではなく、様々なブースの方に弊社のプレゼンをしました!
山本アンさんのサポートの元、清水も作品を見せたり、新作になり得る企画書をお渡しするなどして、沢山の方々に弊社や自分の活動を知ってもらうよう努めました。
〝MIFA〟は、作品上映とはまた別の形で様々なチャンスや可能性のある場所でした。

様々な形でアヌシーを楽しみ、いよいよ最終日にはクロージングセレモニーが開かれ、
受賞作品の発表がメイン会場で行われました!
日本人の受賞はありませんでしたが、発表する瞬間の緊張感や盛り上がり、
受賞した人々の心から嬉しがる瞬間を生で観ることができたのは大変貴重な体験でした。

アヌシー国際アニメーション映画祭受賞者

クロージングセレモニーが終わったあとは、最後のイベントであるクロージングパーティーへ!
会場のホテルへ向かうと、ブルーやピンクの照明を基調にした、
日本ではあまり見れない雰囲気のパーティーが開催されてました!

アヌシー国際アニメーション映画祭クロージングパーティー

ここで、WTFプログラムのディレクターであり、今回の旅のキッカケをつくってくれたSebastien Spererさんに再会することができました!アヌシー最後のイベントで再会することが出来て、本当に嬉しかったです!

アヌシー国際アニメーション映画祭クロージングパーティー清水翔太

次の日は朝から空港に向かい、無事に帰国してアヌシーの旅は完了しました!

アヌシーへの旅では、自分の人生に残る貴重な時間を過ごし、
想像していた以上に沢山のことを吸収できました。
次は弊社で手掛けた作品で、それこそコンペティション入選者として再びアヌシーの地に行けるようこれからも頑張ろうと思います。

貴重な機会を与えてくださった皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございました!

 

【お知らせ】
アヌシー国際アニメーション映画祭で上映された『がんばれ!よんぺーくん』が
8月に開催される2つの映画祭にノミネートされました。

「第30回東京学生映画祭」
開催日:2019年8月3日(土)〜4日(日)
会場:渋谷・ユーロライブ
Official site: http://tougakusai.jp/
※作品が上映される8月4日(日)は清水翔太も出席します。

「トゥルク・アニメーション映画祭2019」
開催日:2019年8月21日〜25日
会場:フィンランド・トゥルクで開催
Official site: http://taff.fi/2019/en/

 


文・写真:清水 翔太(DIRECTIONS)
Official site: しょーたン家
YouTube Channel:しょーたアニメーション・ShotaAnimation

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