動画・映像制作の流れは?工程ごとのポイントと発注者が注意すべきこと
05Company
スマートフォンやタブレット、パソコンなど普及したことで、動画・映像コンテンツのニーズが飛躍的に伸びています。企業の認知向上やPR・ブランディング・採用広報などへの活用のため、動画・映像の制作を検討している人もいるでしょう。今回は、動画・映像制作の流れや工程ごとの注意するポイントなどについて解説します。
動画・映像制作の基本的な流れは?
まずは、動画・映像制作の基本的流れについて解説します。
なお、以下で紹介するのは一般的な流れのため、詳細は各業者や制作する動画の種類によって異なる場合があります。
●制作前(ヒアリング・企画・シナリオ作成)
制作前の準備段階として、ヒアリング・企画・シナリオ作成などを行います。まずはヒアリングで、制作の目的やターゲット、内容などの詳細をクライアントからヒアリングします。これにより、どのような動画を制作するのか、どのようなメッセージや情報を伝えたいのかを明確にします。ヒアリングの内容を基に、動画の大枠の構成やスタイル、表現方法などの企画を立案します。この段階で動画の雰囲気や方向性が決まります。その後、企画をシナリオとして具体化し、ストーリー、シーンの流れ、登場人物やナレーションの内容などを細かく決めていきます。このシナリオが、後の撮影や編集の際の指南書となります。
●撮影・アニメーションの制作
シナリオが作成できたら、動画に必要な素材を撮影したり制作したりします。実際にカメラや機材を使ってシナリオ通りの映像を撮影します。場所や人物、状況に応じてさまざまな撮影手法や技術が求められます。
実写ではなく、アニメーションの場合は、ここでキャラクターや背景のデザイン、アニメーションの動きなど、シナリオや企画に基づいた素材を作成します。
●制作後(編集・修正・納品)
実写・アニメーションの素材が揃ったら、次にそれを編集してひとつのコンテンツにまとめます。素材を編集ソフトで切り取り、繋げ、エフェクトを加えて完成形に近づけます。また、音楽や効果音、ナレーションを追加して映像に深みや迫力を持たせます。完成した動画をクライアントに提出し、試写・フィードバックを受けて、修正を加えます。修正が完了したら、クライアントに最終版を納品します。
動画・映像制作の流れを解説!発注者が注意すべきポイントは?
動画・映像制作の各工程で、発注者はどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか?発注者が注意すべきポイントについて解説します。
●制作前(ヒアリング・企画・シナリオ作成)で注意すべきポイント
制作前の工程では、以下のようなポイントに注意しましょう。
制作実績や専門性、口コミや評判を確認し、ニーズに合った制作会社を選ぶことが重要です。1社だけで決めるのではなく、複数の会社を検討し、必要に応じて打ち合わせや相見積もりをもらってから制作会社を選ぶことが大切です。
・制作会社とヒアリングを実施して依頼したい内容を伝える
事前に制作会社とヒアリングを実施して、依頼したい内容や作りたい動画のイメージを共有しましょう。「目的や期待する成果、ターゲット層などの要点」「予算や納期、その他の制約事項」などを明確に伝えることで、後のトラブルを避けることができます。
・動画・映像の内容を企画にまとめる
もしできれば、動画の内容を企画にまとめておくと良いでしょう。そうすることで、制作会社に求める動画のイメージが伝わりやすくなります。企画やコンセプトから制作会社に依頼する場合でも、おおよそのイメージは固めておくと、後の進行がスムーズになります。
●撮影で注意すべきポイント ・出演者の選定 ・衣装・メイク・小道具 ・キャラクターデザイン ・音声・BGMの選定 ・制作スケジュールの確認 ●制作後(編集・修正・納品)で注意すべきポイント ・具体的なフィードバックを行う ・確定前の最終確認は入念に ・納品形式や元データの受取が可能かを確認する 動画・映像制作で成功させるために、最低限抑えておきたいポイントを解説します。以下のポイントを抑えて制作会社を選定したりコミュニケーションを取ったりしてみてください。 ●ターゲット・与えたい印象・映像のイメージなどを明確にする ●複数の会社に相談して依頼する会社を決める ●実績の豊富な制作会社を選ぶ ●任せきりにするのではなく、主体的に制作に関わる 【まとめ】 動画制作にお悩みの方は、お問合せページよりお気軽にご相談ください。
実際に撮影したり、アニメーションを制作したりする際の注意点について解説します。以下のようなポイントを業者と協力しながら進めてみてください。
・ロケーションの確認
どこで撮影するのかを明確にしましょう。社内での撮影の場合、事前に場所の下見や整理、設備の確認が必要です。外部でのロケの場合は、撮影許可や天気、時間帯などの条件も確認しましょう。
社員や外部のプロを起用するかを決定します。出演者が社員の場合、リハーサルの時間を設けるなど、本番を想定した準備が必要です。
映像に合わせた衣装やメイク、小道具の準備や調整を行います。事前にコーディネートやリストアップをすることでスムーズな撮影が可能になります。
・アニメーションスタイルの確認
どのようなアニメーションスタイルで制作するかを明確になるまですり合わせましょう。2Dや3D、手描き風など、さまざまなスタイルがあるため、イメージや予算に合わせて選択してください。
アニメーションに登場するキャラクターのデザインを確定します。ブランドや企業のイメージに合ったキャラクターを制作するための指示やイメージを伝えましょう。
アニメーションに合わせた音声やBGMを選定します。声優のキャスティングやオリジナルのBGM制作など、細部まで業者に要望を伝えるようにしましょう。
アニメーション制作は、時間がかかる傾向があります。業者と共有できるスケジュールとタスクの期限を設定し、納期に問題がないかをチェックしながら進行しましょう。
制作後(編集・修正・納品)の工程で発注者が注意したいポイントは以下です。
初めに示したシナリオやコンテと実際の編集内容が合致しているか確認しましょう。不備があれば、具体的にどの部分をどう修正してほしいのかを明確に伝えることが重要です。制作途中でチェック期間を設定し、その都度確認を行うことで、後からの大きな修正を防ぐことができます。
初めての試写時には、可能な限り具体的なフィードバックを行いましょう。曖昧なフィードバックをすると、意図が伝わらず、修正の回数が増えてしまう可能性があります。
細部にわたる最終確認を実施します。例えば、文字情報の誤字脱字や映像の乱れ、音のクオリティなど、細部も問題がないか確認しましょう。
納品される動画の形式や解像度を事前に伝えておき、納品後に問題がないか確認しましょう。また、後から自社で編集・修正が発生する場合に備えて、元データの受け取りが可能かかも確認してください。
動画・映像制作を成功させるポイントは?
どのような人たちに向けて、何を伝えたいのかを明確にすることで、効果的なストーリーテリングやビジュアルを企画できます。与えたい印象や映像のイメージを初めから明確に持つことで、制作会社とのコミュニケーションがスムーズになり、望む結果に近づきやすくなります。
複数の制作会社から見積もりや提案を受けることで、それぞれの強みや提供価値を比較しやすくなります。
また、予算や要望に応じて最適な会社を選択することが可能です。制作会社を選定する際には、できるだけ複数社にかけあうようにしましょう。
実績が豊富な制作会社は、多くのプロジェクトを経験しているため、問題解決のスキルやクリエイティブな提案が期待できます。コーポレートサイトの制作実績などを参考に、制作会社の信頼性や品質を判断してみてください。
動画・映像制作はコラボレーションの結果であり、発注者の意見やフィードバックが制作の質を高める大切な要素です。制作会社に任せっきりにするのではなく、積極的に担当者とコミュニケーションを取るようにしましょう。そうすることで、進行がスムーズになるのはもちろん、後のトラブルを防ぐことにもつながります。
クオリティの高い動画・映像コンテンツは、企業の認知向上やPR・ブランディング・採用広報の他、社員の研修・教育教材など、多種多様な用途で活用できます。
動画・映像制作を検討している方は、目的に合わせて効果的な動画を作るためにも、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
https://directions.jp/contact/