動画・映像制作の相場を種類別に解説!相場がわかりづらい原因と費用を抑えるポイントは?
05Company
動画・映像の制作を依頼したいと思った際に、「業者によって費用が異なり、相場がわかりづらい」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?動画・映像制作の相場がバラつきやすい原因や種類別の相場感、費用を抑えるポイントについて解説します。
動画・映像制作の相場には一貫性がない?相場がバラつく原因
まずは、動画・映像制作の相場がバラつく原因について解説します。
●制作する動画・映像の種類や質によって工数が大きく異なるから
動画・映像制作にはさまざまな種類があります。例えば、広告用の動画であっても、数秒のものから数分のものまで幅広く、社員研修のための教育動画、顧客向けのサービス・商品の説明動画、企業や学校などの施設の紹介動画など、種類は多岐に渡ります。制作するコンテンツのタイプも、ロケによる実写、アニメーション、シンプルなスライドショーなどの種類があり、制作する動画・映像の種類によって、工数が大きく異なり、費用がバラつきやすくなるのです。
●個人と法人で相場が異なるから
動画・映像制作を依頼する業者の種類によっても費用が異なります。以下、個人・法人でそれぞれに依頼した場合の相場を紹介します。
【法人に依頼した場合の相場】 【個人に依頼した場合の相場】
法人の制作会社に依頼する際は、企画~納品まで、制作のすべての工程を依頼するのが一般的です。動画・映像制作の全工程にパートナーとして関わってくれるため、その分費用が大きくなる傾向があります。制作する動画・映像の種類や尺によって異なりますが、30~200万円程度の費用がかかります。
個人への依頼は、撮影・編集・アニメーション制作など、制作の一部を依頼することがほとんどです。動画制作会社のように全行程に関わってもらうことはできませんが、その分費用を抑えやすくなるでしょう。制作する動画・映像の種類や尺によって異なりますが、1~15万円程度かかるのが一般的です。
このように、動画・映像制作は種類や尺によって大きく工数が異なる他、依頼する業者が法人なのか個人なのかによっても費用が大きく増減します。そのため、費用相場がわかりづらくなっているのです。
動画・映像制作の内訳と依頼の流れ
次に、動画・映像制作にかかる費用の内訳と、基本的な依頼の流れについて解説します。ここで解説するのはあくまで一般的な内容のため、実際の費用や依頼の流れは依頼する業者によって異なることがあります。
●動画・映像制作の費用の内訳
動画・映像制作の費用の内訳は以下のように分配されるのが一般的です。
・企画・構成にかかる費用 ・撮影・制作にかかる費用 ・編集にかかる費用
企画・構成とは、動画・映像のコンセプトやヴィジュアルイメージの選定から、スケジュールや絵コンテの作成など、撮影までの段取りをするフェーズです。どのような種類・尺の動画を作るかによって、企画・構成にかかる工数や人員の数が異なるため、一概にはいえませんが、規模が小さいと10万円程度、規模が大きくなると100万円程度の費用がかかります。
動画・映像の元となる素材を撮影するフェーズです。実写の場合はスタッフやキャストの人件費、撮影機材代、スタジオのレンタル費などの費用がかかり、規模が小さい場合は10万円程度、規模が大きい場合は100万円以上がかかることもあります。なお、ロケが不要なアニメーションの場合は費用をグッと抑えることができ、5~50万円程度が相場とされています。
編集は、撮影した動画・映像を繋げ合わせたり、ナレーションを付けたり、アニメーションを加えたりして、コンテンツを完成させるフェーズです。動画・映像の種類や尺に応じて、実写の場合は10~50万円程度、アニメーションのみは20~100万円程度が相場とされています。
●依頼の流れ
業者への依頼は、以下の流れで進むのが一般的です。
(1)お問い合わせ
クライアント(依頼者)が動画・映像制作を希望する制作会社やフリーランサーに初めて連絡を取る段階です。制作の概要や希望の納期、予算などの基本的な情報を伝えることが多いです。
(2)ヒアリング
制作側がクライアントの要望や目的を詳しく伺う過程です。動画の目的、ターゲット層、内容、使用シーン、納期、予算の見積もりなど制作する動画・映像の詳細を確認します。
(3)企画・構成提案
ヒアリングを基に、制作側が具体的な動画の企画や構成を考案し、クライアントに提案します。ストーリーボードの作成やラフ案などがこの段階で行われることが多いです。
(4)撮影・制作
実際の映像撮影や、アニメーションの制作など、映像を生み出す作業を行う段階です。場所取り、機材の手配、キャスティングなどの前準備も含まれます。アニメーションの場合は、イラスト制作や動きの設定などが行われます。
(5)編集
撮影した映像や素材をコンテンツにまとめる段階です。カットの繋ぎ、音楽や効果音の追加、色補正、テキストの挿入など、映像を完成形に近づけるためのさまざまな調整が行われます。
(6)納品
完成した映像をクライアントに提供する段階です。納品形式(例: MP4, MOVなど)や納品方法(例: オンライン転送、物理的なデータ保存媒体)など、クライアントの要望に応じて行います。最終的な細かい調整や修正が必要な場合は、修正を行ってから再度納品します。
種類別に紹介!動画・映像制作の費用相場
動画・映像の種類別に、制作にかかる費用相場を解説します。なお、ここで解説するのはあくまで一般的な内容のため、実際の費用は業者によって異なることがあります。
種類 | 概要 | 相場費用 |
Web CM | インターネットなどのWebメディアを使用して広告として放送される短時間の映像コンテンツ | 約100〜500万円 |
商品・サービス・アプリ紹介 | 商品、サービス、アプリなどの特徴や利点を明確に伝え、利用・購入を促進するための映像コンテンツ | 約30~200万円 |
企業・学校紹介動画 | 企業や学校の魅力、特色、ビジョンなどを伝えるための映像コンテンツ | 約50〜300万円 |
マニュアル | 製品の取扱い説明やサービスの利用方法、社内教育など、具体的な操作や手順を視覚的に説明するための映像コンテンツ | 約30〜100万円 |
採用・教育研修動画 | 新入社員の教育、研修のための教材、また採用活動の一環として企業の文化や魅力を伝えるための映像コンテンツ | 約30〜200万円 |
社員総会・イベント動画 | 企業の大きなイベントや社員総会などの様子を記録・編集して作られる映像コンテンツ | 約100〜300万円 |
IR動画 | IR動画は、企業の財務情報や経営戦略、将来展望などを投資家や株主に向けて伝えるための映像コンテンツ | 約100〜300万円 |
業者に依頼する際のポイントは?費用を抑えるコツ
動画・映像制作を業者に依頼する際、費用を抑えるには以下のようなポイントに注意しましょう。
●複数の事業者に見積を依頼する
複数の制作会社やフリーランサーから見積もりを取ることで、相場を把握することができます。また、競争を意識して費用を下げて提案してくる場合もあります。
●要望を明確にする
制作会社とのコミュニケーションをスムーズにするため、最初から要望やイメージを明確にしておくことが重要です。これにより、無駄な修正や手戻りが減少し、コスト削減に繋がります。
●社内でできることは内製し、提供できる素材を準備する
既に社内で持っている映像や写真、音声素材を提供することで、新たに撮影や録音するコストを抑えられます。また、シナリオやストーリーボードの作成など、事前に社内で準備できる作業は内製化することで費用を節約できます。プロへの依頼は部分的で問題ない場合は、個人への依頼を検討しても良いでしょう。
●実写ではなく、アニメーションにする
リアルな撮影では高額なセットや機材、出演者のギャラが発生しますが、アニメーションならばそれらのコストを削減できる場合があります。ただし、複雑なアニメーションは制作コストが高くなることもあるので、相談しながら内容を決めることが重要です。
●動画・映像に情報を詰め込みすぎない
内容を詰め込みすぎると、動画の時間が長くなり制作コストが上がる可能性があります。また、視聴者にとっても情報過多となり、メッセージが伝わりにくくなる恐れがあります。シンプルで伝えたいことを明確にすることが、効果的な動画制作の鍵とも言えます。
動画・映像制作は、コンテンツの種類や尺が幅広く、また依頼する業者によっても費用が異なるため、一般的な費用相場がわかりづらくなっています。「動画・映像コンテンツを作りたいが、どの程度の予算がかかるかわからない」という方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
ディレクションズでは、多種多様な動画制作の制作実績がございます。
動画制作にお悩みの方は、お問合せページよりお気軽にご相談ください。
https://directions.jp/contact/