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2021.06.02

  • Interview

劇団ノーミーツ広屋さん×DIRECTIONS社員で座談会してみた

劇団ノーミーツ広屋さん×DIRECTIONS社員で座談会してみた

3回目の緊急事態宣言が発令する前の4月某日。
稽古から上演まで一度も会わずに活動する気鋭の「フルリモート劇団」として注目を集め、オンライン演劇の新たな表現を追求する『劇団ノーミーツ』主宰の広屋 佑規さんとDIRECTIONS社員たちで座談会をしました!

広屋さんが、なぜDIRECTIONSに来てくれたのかというと・・・
アソビコンテンツの伊藤部長が、劇団ノーミーツさんのクラウドファンディングで「劇団ノーミーツ主宰の広屋さん or 小御門さんを貸し切りレンタルできる」というリターンを購入したからです。

そして、劇団ノーミーツさんの大ファンだという社員4名が座談会に参加!
今回は、広屋さんとDIRECTIONS社員たちの座談会の様子をほんのちょっとだけお届けします。
(今回もコロナ対策のため全員マスク着用の異様な絵面…)

 


伊藤(DIRECTINS): 昨年の緊急事態宣言が出た頃、番組の内容を急遽変更することになってオンライン会議ツールを使ったリモート収録をしていた頃に劇団ノーミーツさんの公演を見て、オンライン会議ツールをめちゃくちゃ使い倒していて凄い!!と思ったんですよ。

広屋: 昨年4月頃はオンライン会議ツールでやる演劇の可能性を信じて、2〜3日に1回くらいのペースで短編作品を創ってTwitterで発表していました。その時に一番話題になったのが「ダルい上司」をテーマにした作品で、Twitterだけで再生回数が1,000万回を超えました。そして、どうせやるなら短編だけじゃなくて長編にも挑戦してみたいと思って作ったのが『門外不出モラトリアム』だったんです。

ダルい上司の打ち合わせ回避する方法考えた。【劇団ノーミーツ】

『門外不出モラトリアム』予告編

樋川(DIRECTINS): 劇団ノーミーツを旗揚げした当初はどういうPRの戦略を組んでいたんですか?

広屋: PR戦略を組んでいたと言いたいんですけど、組んでなくて(笑)。今も基本的にはSNSしか使ってないんですよ。どの施策が一番シンプルに伸びるかというデータを取っているんですけど、シンプルに公演3時間前からのカウントダウンが一番効くんですよね。
1日前、6時間前、3時間前、2時間前、1時間前、30分前、15分前、5分前みたいな。あとは、当時はやっぱり動くスピードが早かったのが一番反響が多かった理由かなと思ってます。
1回目の緊急事態宣言が発令された2日後に旗揚げしたこともあって、テレビ番組でノーミーツの作品を紹介して頂いて。それでさらに話題にして頂くことが増えて、何か追い風に乗った感じがすごくありましたね。

劇団ノーミーツ広屋 佑規01

伊藤: 今までの公演の中で技術的なトラブルとかで冷や汗をかいたりするような事はありましたか?

広屋: たくさんありますよ。最初の公演『門外不出モラトリアム』の時に、いきなり本番を迎えるのが不安で、公演1週間前に数百人限定でお客さんを入れてオンライン会議ツールでリハーサルをやったら、役者もお客さんも一緒に入ってるから混ざっちゃって見つけるのが大変で(笑)
いざリハーサルを始めようとしたら、その日がたまたま全世界的にオンライン会議ツールの障害が起きた時で、音声は聞こえるけど映像が全く映らなくて、いくら待っても改善しないんですよ。いや、もう本当に地獄でした(笑)

結局、音声だけで届けるラジオみたいな感じにして乗り切ったんですけど。第2回目の公演『むこうのくに』では、役者が感極まり過ぎてWi-Fiのルーターを蹴っちゃってブチって止まって…ちょうどその人が動いてブラックアウトするシーンだったから「そういう演出ね」みたいな感じに見えたと思うんですけど、あれは本当に危なかったです(笑)

劇団ノーミーツ広屋 佑規02

でも、ノーミーツの公演の面白い所は、毎回公演の中で新しい技術的な挑戦を打ち出すんですけど、普通に考えたら映像が映らなかったらクレームの嵐なんだけど、僕らの場合はそのトラブルが起きた時に一番チャットが盛り上がったんです。「今きっとすごく直そうと頑張ってくれているから、ちょっとみんなで待とうよ」みたいなことがチャット欄で言われていて。本当はトラブルが起きない方がいいんですけど、みんながめちゃめちゃ応援してくれていて、あれは本当に感動しました。

オンラインではチャットが客席だと思うんです。
あのチャット欄で同じ場所でみんな見ているということが可視化できる。
新しい事を生でやって失敗するかもしれないっていう、あのドキドキ感はやっぱり舞台のいい部分なので、お客さんにもその共犯者になってもらって、一緒に舞台を創り上げていくみたいなことが生まれているから、そこは大事にしたい所でもあり、冷や汗事件の数々から学んだ部分でもありますね。

小谷(DIRECTINS): 僕らは「ビットワールド」という番組でインターネットでゲームを公開して、それを子どもたちにプレイしてもらった結果によって、その先の内容が変わる生放送をやっているんですけど、まあ、トラブるんですよ。計算してもうまくいかない(笑)

劇団ノーミーツ広屋さん×DIRECTIONS社員で座談会してみた02

伊藤: 僕はそういう場面になると、来た、来た!!って感じになる。普通の台本どおりの生放送なんてつまんないですよ(笑)

広屋: やっぱりそこが生のいいところなんだなというのはありますよね(笑)

 


DIRECTIONSでも昨年はオンラインイベントの制作があったので、オンラインイベントあるある話で盛り上がったりして、座談会の後半は新企画のブレストに突入。子どもたち向けのオンラインエンターテインメントの可能性について、とても濃密な話が出来ました。劇団ノーミーツさんと一緒に面白いことが出来る日が近々来るかも!?と思えた貴重な座談会になりました。

<<広屋さんより座談会の感想をいただきました!>>
「DIRECTIONSさんとの座談会、どんな形になるのだろうとドキドキしながら伺うと、初めてテーブルにバナナが置いてあり笑いました。10年間SNSのアイコンでバナナを持ち続けていたので継続は力なりです。こんな遊び心をもった皆さんとの座談会、盛り上がらないわけがなく、たくさんのアイディアが飛び交いました。
子供たちとのオンラインエンタメの可能性、十二分にあると思いますので、引き続き考えていきたいです。この度はクラウドファンディングのご支援、本当にありがとうございました!」

広屋さん、お忙しいところお時間をいただきありがとうござました!

 

 

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