『渋谷ストリートクラフターズ』第1・2回目の様子をレポート!
05Company
11月23日(土)、ディレクションズの大会議室にて中高生向けワークショップ「渋谷ストリートクラフターズ」がついに開講いたしました!第1期はiOSの「GarageBand」という音楽制作アプリを使ってコミュニケーションすることをテーマにした、全5回のワークショップ『爆誕ガレバンスター!』。
今回は、先日行った第1回『ガレージバンドをさわってみよう!』
第2回『リズムを作ってみよう!』の模様をレポートします!
第1期『爆誕ガレバンスター!』
【講師】
石原淳平
「ムジカ・ピッコリーノ」「スコラ坂本龍一音楽の学校」など
音楽番組を数多く手がけるDIRECTIONSディレクター。
DJや文筆家としての活動も行っている。
Twitter:https://twitter.com/junpeisaaaaan
MEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABO
14歳から”トラックメイカー”として活動を開始。
東京藝術大学で多様なアートに触れる学生時代を過ごし、
現在は、幼稚園から大箱クラブまで盛り上げる神出鬼没のDJ。
Twitter:https://twitter.com/abolabo
第1回 『ガレージバンドをさわってみよう』11月23日(土)
「渋谷ストリートクラフターズ」記念すべき第1回目の天候はあいにくの雨。
そんな中、音楽好きの7人の子どもたちが集まってくれました!
<音楽にDRUMMERでドラムトラックを追加してみる!>
『GarageBand』がどんなものなのか、という説明のあとは、
早速ガレージバンド内の機能「DRUMMER」をさわっていきます!
「DRUMMER」とは…
さまざまなジャンルのAI仮想ドラマー達が収録されており、ドラマーを選択すると、
そのドラマーたちがそれぞれの個性でドラムトラックを自動で作成してくれます。
今回は、講師が作成した童謡「春がきた」のトラックに、これだ!と思うドラマーをそれぞれ選んで、ドラムトラックを追加します。
どのドラマーを選ぶか、で会場は大盛り上がり!
アレンジも加えて、個性豊かな「春がきた」が出来上がりました。
自分がいちから作ったものだけが個性じゃない。何を選ぶかに個性が出たね。 |
ゼロからイチを生み出すのもクリエイションだけど、無限に思いつくものの中からこれだ!って一つを選び抜くのもクリエーションだよね。 |
<さらにエフェクトを追加>
「エフェクト」とは…
音質を変えたり、一部分を繰り返したり、
音楽トラックに適用する効果のこと。
講師たちが「こんなこともできるよ!」とエフェクトのテクニックを教えると、音楽の授業では絶対に習わない技術にみんな興味津々でした。ワークショップの最後には一人ずつ作った音楽を発表して、みんなで聴きました。エフェクトをつけると、一気にかっこよさが増して個性のある曲に仕上がっていました!
〜参加者の感想〜
・ガレージバンドをさわったのは初めてだったけど、いろんな機能があって驚きました!無限の可能性を感じました♪
(中学生・女子)
・いつもはひとりでガレージバンドをさわっているので、他の人と一緒に遊ぶことができて嬉しかったです。
(中学生・男子)
・学校では体験できないことができた!友達にも自慢したい。
(中学生・女子)
『第1回を終えて』~講師 石原・アボの対談~
子供たちの頭の中に思った以上に宇宙が広がっていて、大人が薄めずに成立させるということが、今日の頑張ったところだった。みんな抑圧されてたってわけじゃないんだろうど、学校の中だとは出さないような自分の過激な部分とか、ラフな部分が音に乗っていた気がして、全体的にみんなの作品から解放みたいなものを感じました。 |
本当にそうだったね。僕は教えながら、AIの教育論だと思った。AIってこうなんだなっていうのを身をもって感じることができる。AIってなんか怖い!支配される!みたいなイメージあるじゃん?それで同じようなものがどんどんできるみたいなイメージあったんだけどさ、実際は逆で。子どもたちが作るものはバラバラで個性豊かだった。どう仲良くやるかだよね。 |
AI教育論っていうところも確かにあったね。AIのドラマーをいっぱい聞いて、その中で自分が好きなのはどれかっていうのを自己と向き合って。AIと向き合ってたわけじゃないんですよ、あれって自分と向き合ってたんですよ。なので、それって表現の基本の基本みたいなところで、私ってどういう作り手なんだろうか、って自分の中で見えているのかどうかを考えることが大きな一歩だったと思う。 |
なるほどね。選べるのがドラムの種類だけで、それでも”おれのツボはこうだ!”って自覚的になっていく。すごい人たちが生まれてくる気がする。 |
第2回 『リズムを作ってみよう』12月7日(土)
今回の参加は7名!
そのうちの2人は初めて参加してくれました!
<ビートシーケンサーを使ってリズムトラック作り!>
まず、しばらくビートシーケンサーで自由に遊んでみます。
「ビートシーケンサー」とは…
さまざまな打楽器の音を並べてビートを作成できる機能。
ボタンをポチポチとタップすると、 いい感じ なビートができあがります。
シーケンサーというのは、簡単に言うと、勝手に演奏してくれる装置のことなんだけど、だいたい1970年代頃から、音楽シーンに登場しました。この機材が登場したことによって「ループミュージック(完璧にフレーズを繰り返す音楽)」という概念が音楽に加わり、現在のポピュラーミュージックには欠かせない存在となってます。 |
これは楽しそう!!
ビートシーケンサーのおもしろさがわかったところで、それぞれ自由にリズムトラックを作って発表しました。
子どもたちは評価されることへの不安と期待でドキドキしながら発表して、講師たちはどこがスゴかったか、客観的にみてどういう音楽だったかを具体的に伝えていました。きっと子どもたちは周囲との比較や点数で評価されることに慣れていて、まわりと比べて上に思われたい とか思っているはず。
…でも講師からひたすらに「みんな違ってみんないい」と言われるのはどう思っているんだろう。
こういう機会があるのはいいなぁと思いました。
<ビートシーケンサーでセッション>
発表のあとは、ペアになってビートシーケンサーでセッションをしてみようということに。
みんなペアの相手に遠慮しながら音を選んでいる印象でした。
音を足すばかりじゃなくて、引いてみようって気持ちになるよね。 |
アフリカのある地域の人は植物と音楽を同じように捉えているんだって。それは植物が互いによけあいながら成長していくことと、複数で音楽を演奏するとき互いの音をよけあうのが似ているから。相手の音を尊重してうまくよけながら演奏してるのがイケてるやつだと思われる。 |
今後も『渋谷ストリートクラフターズ』では、日々のテレビ番組制作の中で着想したDIRECTIONS独自のカリキュラムを展開していきます!
第1期『爆誕ガレバンスター!』は下記の日程で行います。
・第3回 「録音して遊ぼう!」
12月21日(土) 16:00~18:00
※申込み締切日時:12月20日(金)18:00まで
・第4回 「サンプラー使って遊ぼう!」
2020年1月11日(土) 16:00~18:00
※申込み締切日時:1月10日(金)18:00まで
・第5回「音づくりに挑戦してみよう!」
2020年1月25日(土)16:00~18:00
※申込み締切日時:1月24日(金)18:00まで
●会場
DIRECTIONS 別館 大会議室
住所:東京都渋谷区神山町5-2 ルート神山町ビル3F
地図:https://goo.gl/maps/FEBQ3nGPWxVU7CRy7
☆最寄駅:渋谷駅より徒歩約10分
東京メトロ千代田線 代々木公園駅より徒歩約8分
小田急線 代々木八幡駅より徒歩約9分
●参加費
1回 1,500円(税込)
※1回のみの受講も可能です
●持ち物
・Apple iOSアプリ『GarageBand』をダウンロードした「iPhone」または「iPad」
・マイク付き有線イヤホン(貸し出しもあります)
●参加対象者
中学生・高校生
▼▼▼初めての方大歓迎!▼▼▼
【参加のお申し込みについて】
下記の内容を明記のうえ、各開催日の前日18:00までに
info@streetcrafters.com までメールをご送信ください。
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・お名前
・学年
・電話番号
・メールアドレス
・参加希望日
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※担当:林(ハヤシ)
企画・運営:株式会社ライツ
テキスト・写真:大下 愛海(DIRECTIONS)